これからFXトレードを始めてみよう!と決意して、まず最初にやらなくてはならないことの筆頭はトレード用語を覚えることだと思います。
相場の構造を学ぶにせよ、チャートを分析するにせよ、取引するにせよ、専門用語を知らなければ、いったい何のことだか分からず理解のしようがありません。
今から数年前、オンライン講座を受講してくれた方との初回レクチャーで、「ローソク足ってなんですか?」と聞かれたとき、「トレードってチャートの見方を知らなくても、価格だけで売り買いできるものだ」と、改めて認識した覚えがあります。
このような不勉強なトレーダーが、真っ先に相場の餌になるわけです!
相場で食う側になるための第一歩、まずはトレード用語を覚えましょう!
目次
FX(エフエックス)とレバレッジ
Foreign eXchangeの略語。外国為替証拠金取引
証拠金を担保に通貨の売買を行う取引のことを指します。
日本では1998年にスタート。
レバレッジ(倍率)をかけることにより、少額で大きな額の取引をすることができます。
例えば、米ドル/円の取引に25倍のレバレッジを掛けると、約4~5万円ほどの証拠金で1万通貨分の取引が可能になります。(各証券会社の条件によって変動有り)
たった1/100円(1銭)の変動で100円になる
通貨ペア
売買する2国通貨の組み合わせ。
-
米ドル/円(USD/JPY)
ユーロ/円(EUR/JPY)
ユーロ/米ドル(EUR/USD) 他
証券会社によって取り扱い通貨ペアの種類数が違いますので、証券会社選択の際の目安にもなります。
pip(ピップ)
トレードにおける取引単位。
各国の最小通貨単位の1%(1/100)
Percentage in point の略。
複数形の場合sを付けて、pips(ピプス)と発音する。
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米ドル 1セント×1/100=0.01セント(0.0001ドル)
日本円 1円×1/100=0.01円(1銭)
1pipは1銭の値動きということになります。
Lot(ロット)
FX取引を行う際の取引単位。
証券会社や通貨ペアによって1Lotの内容が違います。
最もポピュラーなのは、1Lot=1万通貨 ですが、
証券会社によって、1Lot=1000通貨
通貨ペアによって(例・南アフリカランド)、1Lot=10万通貨 の場合もありますので、必ず確認をしてください。
例えば、ドル/円で、1Lot(1万通貨として)取引をした場合、1pipの値動きに対して以下のように円換算されます。
-
1Lot×1pip=100円
10Lot×1pip=1,000円
100Lot×1pip=10,000円
ユーロ/ドルのように外貨同士の取引を行った場合、得られた外貨(この場合はドル)をさらに円換算することになります。
Spread(スプレッド) BID(ビッド)とASK(アスク)
以下画像(クリック証券さんより引用)のように、BID(売り)ASK(買い)にスプレッド(差額)が0.3pipsあります。
例に挙げたのはクリック証券取り扱いのドル/円ですが、証券会社や通貨ペアによってその差額は違いますので、ご確認ください。
そしてなにより、トレードはエントリーした瞬間にマイナスからスタートするということになります。つまり、勝ち負けにかかわらず1回のトレードごと支払いが発生していることを念頭に置いて取引をされてください。
ポジション・ロング・ショート・約定(やくじょう)・エントリー・エグジット・レート・水平線・利食い(りぐい)・損切り(そんぎり)・指値(さしね)・逆指値(ぎゃくさしね)・レジスタンス・サポート・トレンド・レンジ・チャート・時間足・上値(上値)・下値(したね)・保有(ほゆう)
L君
Sさん
Ⅼ君
Sさん
Ⅼ君
Sさん
Ⅼ君
Sさん
Ⅼ君
Sさん
Ⅼ君
Sさん
Ⅼ君
Sさん
トレーダー同士で普通に交わされる会話ですが、単語の意味が分からないとチンプンカンプンですね。以下はその解説になります。
- ポジション=為替を売りor買いのどちらかで持っている状態を「ポジションを持っている」という。
金融業界では、月や年ベースで持っているものをポジションといい、短期的なものはポジションとはいわないのが本来らしいが、FX業界では、数分数秒で決済するようなものでもポジションと呼んでいる。
- ロング=買い持ち。
- ショート=売り持ち。
その昔、株や先物の取引で現物を買うと長く保有することからロング、逆に空売りから入る場合、大きな証拠金が必要な上、金利がかさんでしまうことから短い期間で買い戻すのでショートと呼ばれるようになった。
- 約定(やくじょう)=為替取引において、売買が成立することをいいます。
- エントリー=取引を始めること。相場に参加すること。
- エグジット=持っているポジションを決済すること。相場から出ること。
- レート=通貨の交換比率。価格。
例えば、ドル/円の取引で今のドルを円に換算するといくら、というのがレートです。
- チャート=為替の過去のレートの推移を可視化したグラフ。ローソク足やラインチャートなどの種類がある。
- 1時間足=1時間ごとのレートの推移を現したチャート。
チャートは短いものだと、1分足(秒足もある)から、大きくは日足、週足、月足等があり、大多数のFXトレーダーは指針になりやすいものを選んで監視・分析に用いている。
- 利食い(りぐい)=利益を頂くこと。利益確定、利確(りかく)ともいう。
- 損切り(そんぎり)=ロスカット=持っているポジションが逆行して含み損状態の時、決済して損失を確定させること。
- 指値(さしね)=決済したい値をあらかじめ指定した注文を出すこと。
- 逆差値(ぎゃくさしね)=指値が持っているポジションに利益が乗ることを想定した注文に対し、損失が膨らんだ場合の撤退価格を指定するのが逆指値。
- 水平線=チャートを用いて分析をするときに、意識されている価格を示す水平なライン。
- レジスタンス=上昇相場を抑える抵抗価格帯。
- サポート=下降相場を買い支える支持価格帯。
水平線や幅を持ったゾーン指定など様々。
- トレンド=価格の上昇や下降の方向性が出た相場を指す。
- レンジ=価格が一定幅を往復している横ばい状態の相場を指す。
小さな時間足のチャートではトレンドが発生しているようでも大きな時間足ではレンジの中であったりする。
- 上値(うわね)=現在値より高いレートのこと。その逆は下値(したね)。
- 保有=持っているポジションを決済せずに持ち続けること。
単語の意味を知るだけで、とても分かりやすい会話になったはずです。いかがでしょうか?
ローソク足
秒単位から、分、時間、日単位等、それぞれの期間の始値、終値、高値、安値の4つの値を表した棒グラフ。
上昇を示すものを陽線。下降を示すものを陰線と呼ぶ。
実体と髭(ひげ)という組み合わせがローソクのように見えることから命名された。
「酒田五法」の発案者としても有名。
「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」
判定ルールに多少でもトレーダー自身の相場観や曖昧な視覚的判断を用いたものである場合を「裁量トレード」
ルールを厳格化したりコンピュータ分析などを主体とするなどして、相場観や曖昧な視覚的判断を廃したルールを採用しているものについては「システムトレード」「メカニカルトレード」と言う。
使いこなせると超便利!インジケーター9種政治経済ニュースなど、世界の動向を意識して、相場の動きを読む。
主に経済成長率(GDP)や雇用系指標(失業率や新規雇用者数等)、物価指数(CPI・PPIなど)、国際収支(経常収支・貿易収支など)、などの経済指標から判断することができ、金や原油の商品相場もファンダメンタルズの要因に含まれています。
ファンダメンタルズ分析の材料となる経済指標は、週・月・四半期ごとに各国により発表されており、特に政策金利に影響のある雇用系指標や物価系指標にはトレーダーからの注目が集まることから、発表される際に大きく相場を動かす要因となっています。
個人の相場観が主体なので「裁量トレード」に分類されます。
3つのトレードスタイル
スイング
日をまたぐ、週、月、年スパンででポジションを保有するスタイルのトレーダーをスイングトレーダーと呼ぶ。
デイトレード
数十分からその日のうちに決済をするスタイル。デイトレーダー。
スキャルピング
デイトレードに包括されるが、数十秒から長くても数分で決済をするスタイル。スキャルパー。
頭皮を意味する英語のScalpが語源で、インディアンが人間の頭皮を引っかき剥がすようであることから、その名がついた。
世界の市場時間(FX取引時間)
オセアニアタイム
ウェリントン市場 4:00~15:00
シドニー市場 5:00~16:00
アジアタイム
東京市場 8:00~15:00
シンガポール市場 10:00~18:00
香港市場 10:30~17:00
欧州タイム
フランクフルト市場 15:00~2:00
ロンドン市場 16:00~3:00
ニューヨークタイム
ニューヨーク市場 21:00~7:00(サマータイム6:00)
世界中の国に時差があるので平日は24時間いつでも取引ができますが、各国、土日祝日は休場になるので、特に欧米の重要な祝日(クリスマスや感謝祭など)は商いが極端に薄くなるので注意が必要です。
また、証券会社のシステムメンテナンス時間(主に毎朝5:30~7:00)は取引が出来ません。その他のメンテナンス時間については各証券会社からお知らせメール等がありますので、チェックは怠らないようにしてください。