検証作業の強い味方「ForexTester4」の使用感レビュー

トレード検証作業&練習ツール「Testerテスター」には、有料・無料、様々な製品が存在しますが、ForexTester4(略してFT4)は、有料テスターの中でも、価格と機能内容のバランスが取れており、使用しているトレーダーがとても多いです。

そこで今回の記事では、これから購入をお考えの方や、購入したけれど、まだ使いこなしていない方向けに、445FXサロンメンバーによる、FT4の使用感レビューをご紹介したいと思います。
参考 フォレックステスター4ForexTester4

Testerテスターとは?

テスターとは?
〇過去チャートのローソク足の動きを再現でき、スピード調節、巻戻し&先送り、手動で動かすことも可能。

〇インジケーターを入れて、様々な分析に対応。

〇複数の時間足を表示して、同時に動きを確認できる。

〇エントリー&エグジットを行えば、勝率を始めとした、様々なデータを割り出してくれる。
(これらの機能には、製品によって差があります)

これだと決めた手法の検証や、手法自体を構築する段階では、多くのデータを短期間で検証するのに非常に便利であるとともに、練習でデモトレードを行うにしても、デモトレはリアルタイムで動いているので、そのタイミングの掴み方が難しいという場合、デモトレの前段階の練習にテスターを利用するなど、使い方は色々です。

    得るものが多いテスターですが、唯一の注意点としては、早回しが出来てしまう分、待たずに先に進むことに慣れてしまうと、リアルタイムで動く相場に臨んだ時、その動きが遅く感じられ、イライラしていらぬ行動に出てしまう可能性があります。

FT4の使用感レビュー

maruレポート


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    画像では、左に1分足、右に5分足を表示させていますが、チャートは後からいくつも追加できます。
    テストの動きですが、リアルの速さから一番速いモードにしてみても、動きは滑らかです。
    理想通りの、リアルに近いチャートの動きが再現できていると思いますので、不自由に感じるところはないです。
    新しいプロジェクトを立ち上げる時も、入れたインジケーターやオブジェクトごとテンプレートに保存しておくと、同じものを設定できますが、10年分のプロジェクトを立ち上げて、12本のMA(移動平均線)とオブジェクト(四角)の設定されたテンプレートを入れると、設定に16分かかりました。
    MAはテスト画面とともに出てきますが、オブジェクトは未来の方まで見えてしまうので、時間足を大きくすると、見えてないチャートが予想できてしまいます。
    複数の画面を表示している時、コピー機能をオンにしていると、ラインやオブジェクトをコピーしてくれます。
    しかし、「上位足にはコピーしない」など、細かい設定はできません。
    便利だなと思う機能は、「いつ指標があったか分かる」ところ、「チャート上に日本語でコメントを入れることができる」ところ、「オブジェクト(四角など)の変形が、やりやすい」ところです(はじっこでなくても、つまんだり消去できる)。

大橋レポート

便利なところ

    FT3と比べてテストの速度が速くなった
    MAを12本設定しても十分早い。
    FT2のデモ版と比較しましたが、同じくらいの速さでした。
    MetaTrader4(MT4)のインジケータが使用できる
    ただし、DLL、もしくはmq4ファイルが提供されているインジのみです。
    ex4ファイルしかない場合、FT4では使えません。
    日付を指定してプロジェクトをやり直すことができる

不便なところ

    操作性がMT4と異なる
    ラインを描画する際、MT4ではマウスダウンで始点を決め、マウスアップで終点を決めることができますが、FT4だと、1クリック目で始点、2クリック目で終点が決まる。これが意外とイラっとする。
    インジケータの設定と管理が面倒
    1つのチャート内に、複数の時間足のインジケータが設定されている。
    1時間足のインジをすべて消すとか、1分足のインジを5分足のインジに移動するとかが、できない。
    だからと言って、大量のインジを放置しておくと重くなる。
    問い合わせメールは無視される
    前作のFT3が不便すぎたので、FT2にダウングレードできないかと3回問い合わせたが、全てスルー。
    現在のFT4には、おおむね満足しています。

(文責・445 maru 大橋)