あくまでも、自己資金を持ち出すことなく、実戦さながらに取引の練習が出来るシステム、デモトレード、略して「デモトレ」。
デモトレは、ほとんどのFX業者が用意しています。

デモトレが無い業者の場合、1000通貨以下で取引できるようになっていますが、少額とはいえリアルマネーを運用するので、これは本番と考えます。
昔と違って、今やこんなにありがたいシステムがあるのですから、いきなりぶっつけ本番で、この世で最も難しい仕事の一つであるトレードを始める意味があるでしょうか?
そこで、初心者の方から、それなりにトレード歴はあるが、デモトレ経験のない方(もちろんまだ勝てない方)へ、デモトレを活用することが成功の近道である理由を、解説したいと思います。
目次
脳は現金を見ないと、お金の価値を認識しきれない
カードで買い物をすると無駄遣いをしやすくなるというのは、よく聞く話だと思います。
どうやら、現金そのものを見るのと数字だけ見るのとでは、脳の認知領域がまったく違うようです。
- 様々な価値を手に入れることが出来る「貨幣・紙幣という物体」は、大昔から使われているだけに、人間のDNAへの刷り込みは根深いです。
ですので、近年になって急に発達してきたキャッシュレス文化は、利便性と共に喪失率をも加速させてくれます。
人類のDNAに刷り込まれるほどの年数が経っていないがゆえに、意識では「これは大切な自分のお金だ」と理解していても、無意識下の反射では、「お金」とは認識しきれていないという、切ない現実があります。
つまり、画面の数字だけ追いかけてトレードすることは、かなり、リスキーな行為であると言いたいのです。
脳、潜在意識は、デモもリアルも、見ている画面が同じなので、同じ反射をすることになります。
だからこそ、デモで楽々勝てるようになってからリアルに移行すべきなのです。
デモを真剣に出来ない人は、リアルでもぜったいにやらかしますので、なかなか勝ち切れない人は、いったんデモトレに戻して練習しましょう!
デモトレ利用も計画的に!
さて、初めてFXトレードをするにあたり、気を付けてほしいのは、デモトレをシステムの練習としてだけ使用するのは非常に危険だということです。
ルール作りをせずに、システムの使い勝手の練習だけでは、マウスをクリックすることに慣れるだけで、利益獲得の基準もなく、負けのコントロールも出来ない状態なので、変な癖だけ付けてしまい、リアルで確実に資産を失います。
相場に参加しなければ、損のしようもありませんから!
ポジポジ病(ポジションを持っていないと気持ちが落ち着かないので、むやみやたらにトレードを繰り返してしまう)を発症させてしまう人は、ルール作りの前に、基準の無い疑似トレードを繰り返していたからです。
これが、「デモトレードを真剣にやることが出来ない人は、リアルトレードでも勝てない」理由の一つです。
特に初心者の皆さま、今ならまだ傷は浅いです!
デモトレも、決めたルールにのっとって行ってください。
トレードを続けるべきか悩んだ時にはデモトレ
さて、トレードの勉強をしている途中で、「もうやめたい、チャートも見たくない」と思ってやめるのはまだ楽なのですが、
「このまま続けた方がいいのか? やめた方がいいのか?」を迷う時が、最も辛いのではないかと思います。
こういう時の心理って、「諦めたらそこで試合終了」的な叱咤激励と、「人生の大切な時間を無駄にしないために、どこで見切りをつけるか?」という、頭の切り替え。
この相反する「正解」の、どちらを選択すべきか?を迷っているということですものね。
そういう時の、良い解決方法をお教えしましょう。
デモトレで相場の勉強を続ければいいのです!
やめるかどうか悩んでいるということは、トレードで勝てていないということですよね?
つまり、資金をこれ以上溶かしたくないのだと思います。
続けても勝てるようになるとは限りませんが、続けていなければ可能性を全て失います!
ならば、デモトレでいいではありませんか?
相場の勉強を継続しつつも、リアルマネーは失わないのですから、これ以上最適なツールはないと思います。
相場に向かう時間自体が無駄のような気がしているのであれば、そういう人は引き止めません、やめた方がいいです。
無駄にお酒を飲む時間があったら、相場分析をしている方が有意義に感じます!
トレードの方が素晴らしいと言っているのではなく、人それぞれ、どこにプライオリティを置いてているか?という話です。
「人生の無駄はどちらか?」を考えると、おのずと答えは出てくると思います。


