ブレイクを狙うために、覚えておきたい「レンジ(保ち合い)」パターン

トレンドの方向と価格の折り返しポイントを予測する為に引くトレンドラインですが、いつかは必ず、そのサイズのトレンドラインをブレイクして、もう一段大きな世界に展開してゆきます。

トレンドラインを抜けると、今までレジスタンス(上値抵抗線)だったものがサポート(下値保持線)に、サポートだったものはレジスタンスに変わります。

あなたが取引したいサイズの時間足を軸に考えますと、一段下のサイズのトレンドはレンジということになりますので、レンジブレイクという言い方をする方が分かりやすいでしょうか。

レンジ(保ち合い)には、いくつか形状の種類があり、それらを認識出来ることで、より相場分析に明るくなりますので、初期の段階で覚えておきたい知識です。

トレンド中に作り出されるレンジ(保ち合い)

    上昇・下降ペナント
    高値と安値がシンメトリーに狭まってゆく形状の三角形で、図では幅が広めに表されているが、もっと鋭角な「優勝旗pennant」をイメージしている。
    上昇・下降三角形
    抜ける方向が平坦な三角形。
    上昇・下降ウェッジ
    高値も安値も同方向に角度をつけて狭まってゆく三角形。
    wedgeは「クサビ」の意。
    上昇・下降フラッグ
    高値安値が平行に角度を付けるレンジ。
    flagは「旗」の意。

トレンドの天底で作られるレンジ(保ち合い)

    三尊・逆三尊(Head & Shoulders)
    「三尊の頭と両肩」という表現をすることが多いのは、英語表記のHead & Shouldersからきているが、「三尊」は、お釈迦様が両脇に羅漢(宗派によっては菩薩)を従えている「釈迦三尊像」に由来する。
    Wトップtops・Wボトムbottoms
    同値を2回つけて反転する形状を指すが、相場によっては、三尊の頭が二つに分かれているというパターンもある。
    また、トリプル(3回)、カルテット(4回)トップ&ボトムというパターンもあり。
    ボックスレンジ
    高値と安値が角度を付けずに平行であることから、BOX(箱型)レンジと呼称する。
    このボックスレンジは、トレンドの天底でも作られるが、図のように上から入って下に抜けたり、下から入って上に抜ければ、トレンド中のレンジということになる。

実際のチャートでレンジ(保ち合い)を探そう