ボラティリティが無かったり、乱高下がひどかったり、相場が良くない日はやらないという選択は当然ですが、自分自身のコンディションも、とても重要な判断基準になります。
トレードという仕事は、80%メンタルに依存する作業だということは、当ブログでも繰り返しお話している事実です。
どんなに勝率が高い手法をマスターしたとしても、それをルール通りに実行でき、適切な資金管理ができるメンタルがなければ、勝ち続けることは出来ません。
いつもは出来ていても、実生活で何かしら感情が揺れ動く出来事が起きたり、環境の変化があった場合、いつものパフォーマンスを上げることが難しくなります。
それでは、具体的に「トレードをやってはいけない日」を、お教えしたいと思います。
目次
トレードをやってはいけない日
引っ越し、喧嘩、結婚、離婚、妊娠、出産、恋愛初期、進学、転勤、転職、死別、怪我、病気、入院 etc…
慶事も凶事も、すべてです。
トレードをいつも通りに執行するためには、自分自身の環境もいつも通りでないと、潜在意識レベルで機能不全を起こしてしまいます。
環境が変わったらトレードが出来なくなるのではなく、その状況に慣れるまでの期間を取ること。
期間は人それぞれ違いますので、その見極めを適切に出来る客観視・自分分析能力を磨く必要があります。
また、病気というほどではなくとも、体調が悪い時は、適切な判断を欠くことが多々あります。
例えば、頭が痛くて、PC画面やチャートを見てるのが苦痛になると、早く終わらせたいという思考回路になりますよね?
相場はこちらの都合など考えてくれませんから、長時間の戦いを強いられる場面で、自分都合の判断を下してしまいがちになる体調不良は大敵です。
女性特有のトレードをやってはいけない日
特に排卵期は攻撃的になり、無茶なトレードをしがちになるので控えた方がよいでしょう。
月経前症候群(PMS)が重い人は、そこも避けた方がよいでしょう。
トレード日記と生理周期を連動させて観察すると、大負けする日の傾向が分かります。
基礎体温を計り、自分自身の生理周期を正しく把握しておくことが大切です。
また、45歳以降になりますと女性ホルモンが急激に低下します。
いわゆる更年期と呼ばれる時期に突入しますと、個人差はありますが、自律神経系が不具合を起こし、日常生活すら厳しいものになります。
適度な運動とバランスの良い食事、婦人科での適切な処方を受けるようにして、体調を安定させることを第一に取り組んでください。
プロとアマチュアの違いはここ!
トレーダーは、いつでもどこでも、PCがあればお金を稼げる夢の職業ではありますが、実は思うほど自由度はないのです。
健康管理に気を使い、人間関係を円滑に保つための努力が必要です。
実生活では、ちょっと体調が悪いくらい、家族や恋人と喧嘩をしたくらいなら、仕事を休まないですよね?
というか、休んではいけないですよね。役者の世界ですと、公演中は親の死に目にも会えないのが当たり前という、リアル社会では、無理を押してでも、与えられた仕事を全うすることが評価される傾向にありますが、相場の世界は真逆です。
何かしら気になることがあれば、メンタルを崩して大負けする可能性が高いので、体調を整えることや、和解のための話し合いを優先しなくてはなりません。
一瞬のミスが全財産を失う事態につながるのですから、状況が整うまで実トレードはやらず、検証作業や勉強に振り替えます。
頭では分かっていても、自分以外誰も規制してくれる者がいないので、こういう場面でこそ、プロかアマかの差が出ると言っても良いでしょう。
「今はトレードをしない」という選択ができる自制心を働かせられること
病気の予防と同じく、実生活で問題が起きないよう、常日頃から様々な努力を惜しまないこと
テクニカルの勉強と並行して、このような、プロトレーダーとしてのマインドセット法を学ぶこともお忘れなく。
心臓の鼓動は、勝てるトレードと負けるトレードを教えてくれる!