トレードを続けていて、なかなか勝ち切れない状態でいるあなた。
「自分は本当にトレードに向いているのだろうか?」と、ふと、考えることはありませんか?
ご安心ください。
実は、最初からトレードに向く人間はいないのです。
目次
トレードが人間には向かない理由
人類史700万年、人間という種が生き残るために必須だった「因果論」による思考や肉体的反射がDNAに刻まれているからです。
それに反して、相場は「確率論」の世界。
DNAレベルで、人間の在り方と正反対のものなのです。
更に詳しくは、下のリンク記事をお読みください。
FXで勝ち続けるのが難しい5つの理由を、プロトレーダーが解説します。
相場心理学本の著者として有名な、「ゾーン」のマーク・ダグラスや、「デイトレード」のオリバー・ベレス&グレッグ・カプラは、勝てるようになるまで7年近くの歳月を享受しており、だからこそ、相場心理学について研究するに至ったわけです。
勝ち組トレーダーのほとんどは、最初に資金を飛ばすなどの苦い思いを経験してから、修練を積んで成功を手に入れています。
例えば、有名な7大投資家ジェシー・ローリストン・リバモア、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャース、フィリップ・フィッシャー、ピーター・リンチ、ウォーレン・バフェット。
伝説的トレーダー集団「タートルズ」の創設者リチャード・デニスと、メンバー最年少の天才カーティス・フェイスが代表格です。
全員、十代で才能を開花させていますが、これは非常に特別なケースです。
トレードが向くようになる条件
よく「トレードの為にメンタル(心)を鍛える」と言いますが、「心の枠組みを変える」と言う方が正しいです。
「心の枠組みを変える」=「確率論」が反射になるまで刷り込む
トレード技術を磨き続け、常に相場のことを考え、今までの習慣が塗り替えられるまでに学ぶことしかないでしょう。
ですので、トレードでの成功は、「どれだけトレードが好きか?」に、かかっていると言えます。
それではこれから、「情熱」と「誠実性」という二つの基準で、あなた自身を診断してみましょう。
診断法⓵ 情熱基準
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向く人
相場分析が好きで好きで、愛してやまず、毎日でもチャートを見て、勉強できる人。
負けている期間も、取り組める人。
気が付けば、相場の事ばかり考えている人。
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向かない人
なんらかを理由に、相場に関わらない期間を作る人。
忙しいからという理由は、理由になりません。
テレビを観る時間、お酒を飲む時間があるなら、イイワケ無用。
ここに情熱はありません。
トレードに対して、情熱があるかどうか? がポイントです。
とにかく、一日も欠かさずに、相場に関わり続けること。
人類史数百万年のDNA反射を塗り替えなければならないのですから、一日のブランクも空ける余裕はありません。
診断法⓶ 誠実性基準
トレードでの成功の秘訣は、頭の良さやチャレンジ精神などではなく、どれだけ「自分自身を信じているか」に尽きます。
トレードの作業内容は、PC前でチャートを分析してマウスをクリックするだけですので、精神活動そのものが労働という、世界でも稀な仕事です。
今ここで押すワンクリックは、今まで自分が勉強してきたことの集大成です。
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ここがエントリーポイントである。
ここがエグジットポイントである。
この基準を割ったら、撤退する! 等々。
確率論に基づいて、決めたルールを淡々と繰り返す能力。
これらの行動は、どれだけ自分が真剣に勉強に取り組んできたか? が反映します。
少しでもテキトー感があったら、その判断を自分自身で疑うことになりませんか?
自分を疑っているから、自分が決めたことを貫けないのです。
「そんなことはない、私は人一倍トレードの勉強のために、人生の大切な時間を割いて、死ぬ気でやってきた!」
と仰りたい方もいると思います。
信じられる自分自身というのは、トレードに対する執着とは別の話です。
では、自分を客観的に判断する基準として、以下の問いをバロメータにしてみましょう。
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「今の自分と結婚したいと思えるか?」
この観点で、自己を俯瞰して見たときに、少しでも信じがたく、頼りがたい部分があったとしたら、精神活動がダイレクトに反映するトレードにおいて、どんな反応が出るかは想像に易いと思います。
「嘘ならつき通せる自信がある!」という人、ダメですよ。
それはすでに、自分にバレているではありませんか?
ですので、「信じられる自分」であるような生き方、生活を心がけて欲しいと思います。
それが、ルール通りのトレードを執行するという行動に現れます。
誠実性の高さが、トレード成功の秘訣です。